Distance to Goodbye.

 ……、なあ。

 嘘だよ、って。

 もういちど、笑ってくれよ。

 どうしてお前はこういうときだけ、
 真面目な顔しくさって、……

 冗談じゃねえ。


※ ※ ※


 いつもと同じはずだったんだ。

 お前だっていつもと同じで。

 いつもより少し時間を気にしてただけで。


 時間だ、行かなきゃ、と言ったお前は、何でかとても寂しそうで。

 俺の耳元で、さよならと呟いて、

 俺の記憶は、そこで終わり。


 気付いたらあいつらがいて、

 俺にお前の行方が知れなくなってることを告げたんだ。

 俺の頸には何故か、お前の大切にしていたものが下がっていて。

 俺は酷く、不安になった。

 俺を含めた四人が、探しに行った。


 外は滝のような大雨で、声だってろくに聞こえやしなかった。


 雨の中見つかったお前は、

 頭はぐちゃぐちゃに砕かれ、

 心臓が引きずり出され潰されていた。

 (かお)なんかめちゃくちゃで、解りやしなかったけど。

 わかったんだ。

 わかってしまったんだ。


 抵抗の跡なんて無かった。

 ああ、だからお前はさよならなんて言ったんだ、などと、

 心のどこかで納得してしまっていた。


 哀しすぎて、泣けやしなかった。







 それが、お前に関する、俺の最後の記憶。

 出会ってから、さよならまでの距離は、とんでもなく短かった。

 元々、俺たちが出会うのは、遅かったから。

 夢かと思わせるほど、……短かったんだ。



基本は自己解釈でどう ぞ……!!
死にネタです。死にネタです。うへえ。

UP:06/02/12
加筆修正:06/07/01