好いお天気ですね。
自分で少し滑稽に思えて、くすくすと嗤った。
嗤っていたら、親友が笑い事じゃありませんよ、と言って俺の頭を殴った。
痛みは殆どなかったが、何となくいて、と言ってしまった。
「こんな大怪我して、何考えてるんですか」
と、親友が問うから、さあ、と答えたら、親友は怒りと心配が綯い交ぜになったような目で見てきたので、大丈夫、なんて根拠のないことを言った。
多分俺はこの言葉を最期までこの親友に言い続けるのだろう、なんて、訳のわからないことを考えながら。
暫くは半信半疑と言った様子で俺を見ていたけれど、やがて溜息を吐いて親友は道具を片付け始めた。
ああ、こんな日常も、多分もう直ぐなくなるのだろう、なんて思ったら、少しだけ泣きたくなった。
涙を半ば無理矢理笑顔に変えて、窓の外を見遣った。
「……ええ天気やなあ」
と呟くと、親友が変な顔をして、何言ってんですか、と言った。
「思いっきり曇ってるじゃないですか」
何て溜息交じりに言うものだから、俺はそれが可笑しくて、また嗤った。
そしたら親友は、今日のハルカさんは変ですね、なんて、大真面目な顔で言った。
それがやっぱり可笑しくて、俺はもう一度嗤った。
「機嫌がええんよ」
と言ったが、窓の外から大嫌いなあいつの声が聞こえたから、多分もう直ぐ機嫌は悪くなるのだろうけど、それもまた好いなんて、いつもなら思わないようなことを思った。
何故だかは何となくわかったけれど、この優しい親友には、できることなら永遠に、言わないでおこうと思った。
こうして俺は俺の大切な人たちを騙し続けるのだろう、と半ば予感めいたものを、抱きながら。
※ ※ ※
嗤っていたら、親友が笑い事じゃありませんよ、と言って俺の頭を殴った。
痛みは殆どなかったが、何となくいて、と言ってしまった。
「こんな大怪我して、何考えてるんですか」
と、親友が問うから、さあ、と答えたら、親友は怒りと心配が綯い交ぜになったような目で見てきたので、大丈夫、なんて根拠のないことを言った。
多分俺はこの言葉を最期までこの親友に言い続けるのだろう、なんて、訳のわからないことを考えながら。
暫くは半信半疑と言った様子で俺を見ていたけれど、やがて溜息を吐いて親友は道具を片付け始めた。
ああ、こんな日常も、多分もう直ぐなくなるのだろう、なんて思ったら、少しだけ泣きたくなった。
涙を半ば無理矢理笑顔に変えて、窓の外を見遣った。
「……ええ天気やなあ」
と呟くと、親友が変な顔をして、何言ってんですか、と言った。
「思いっきり曇ってるじゃないですか」
何て溜息交じりに言うものだから、俺はそれが可笑しくて、また嗤った。
そしたら親友は、今日のハルカさんは変ですね、なんて、大真面目な顔で言った。
それがやっぱり可笑しくて、俺はもう一度嗤った。
「機嫌がええんよ」
と言ったが、窓の外から大嫌いなあいつの声が聞こえたから、多分もう直ぐ機嫌は悪くなるのだろうけど、それもまた好いなんて、いつもなら思わないようなことを思った。
何故だかは何となくわかったけれど、この優しい親友には、できることなら永遠に、言わないでおこうと思った。
こうして俺は俺の大切な人たちを騙し続けるのだろう、と半ば予感めいたものを、抱きながら。
軍人のお兄さんと関西弁のお兄さん。
もしもネタ。
もしもネタ。
UP:06/03/24
加筆修正:06/07/01
加筆修正:06/07/01