「パーラぁーっ!」
勢いよく扉を開けて、目的の人物を見つけると即座に駆け寄った。
隅の方にいた司書さんに睨まれたが、俺があいつに泣き付く時の恒例行事になっているので今更気にしない。
「た、たすけて、タロトがネチネチ勉強攻撃を……!」
色々と考えるのは苦手だし(考えてるうちにごちゃごちゃになる)、元々勉強が嫌いなので、親切心(?)なのだろうが、タロトが勉強を教えてくるのには辟易していた。
俺はただ穏やかで平和な日々が過ごせればいい。
勉強とかそういう類のものがそれほど苦手ではないらしい――というか好きなほうなんじゃないだろうか――パーラが、苦笑を零しながら言う。
「まぁ、確かに退屈かもしれないけど、死にはしないんだからさ」
そうだとしてもこれはユユシキジタイだ。そう続ける前にパーラのほうが続ける。
「家のこととかは部外者の俺にはとやかく言えないけど、耐え切れなくなったら避難しておいで」
そのことばが嬉しくて、勉強の時間になるたびに脱走してタロトにネチネチ怒られる破目になったけど、それはまた別の話、だ。
ゼロ者の『革命の日』以前のお話かな。
怒られたから渋々お勉強してるとかそういう妄想でした。
UP:06/06/07
加筆修正:06/07/02