出会って それから?
 奴が振り返ったときには、もう遅かった。
 俺の双頭の大鎌は奴の首を捉えていて、至極呆気なく散った。

 なんてことはないいつもの光景、変わらない日常。

 ただ一つ違うとすれば、俺の背後に見知らぬ人物がいることだ。

「お見事」

 小さな拍手と共に微笑んだそいつの目は、死体から噴出す血と同じように赤かった。

 その微笑みを見て、何となく、本当に何となくだが、人が良さそうな奴だと思った。


パラとバサラたんの友情話。出会い編。
UP:06/06/07
加筆修正:06/07/02
真実はどこへ行った?
『君の幸せを奪う人は誰であろうと許さないよ』

 そのとき、にこりと笑ったあいつが、何故かやけに怖く思えた。

 残酷なことすら平気で口にし、実行すらしてのけるあいつと、
 底無しに優しいあいつの、
 どちらがあいつの真実なんだろう。

 真実は、どこへ行った?

「バサラ」

 あいつの優しい声で俺は現実に呼び戻された。

 とりあえずは今この優しい現状を満喫しようと俺は思考をドブに捨てておいたのをここに記しておく。


もしものお話。『訊かざる』とリンク。
UP:06/06/07
加筆修正:06/07/02
友人関係、始めました。
「パーラぁーっ!」

 勢いよく扉を開けて、目的の人物を見つけると即座に駆け寄った。
 隅の方にいた司書さんに睨まれたが、俺があいつに泣き付く時の恒例行事になっているので今更気にしない。

「た、たすけて、タロトがネチネチ勉強攻撃を……!」

 色々と考えるのは苦手だし(考えてるうちにごちゃごちゃになる)、元々勉強が嫌いなので、親切心(?)なのだろうが、タロトが勉強を教えてくるのには辟易していた。
 俺はただ穏やかで平和な日々が過ごせればいい。
 勉強とかそういう類のものがそれほど苦手ではないらしい――というか好きなほうなんじゃないだろうか――パーラが、苦笑を零しながら言う。

「まぁ、確かに退屈かもしれないけど、死にはしないんだからさ」

 そうだとしてもこれはユユシキジタイだ。そう続ける前にパーラのほうが続ける。

「家のこととかは部外者の俺にはとやかく言えないけど、耐え切れなくなったら避難しておいで」

 そのことばが嬉しくて、勉強の時間になるたびに脱走してタロトにネチネチ怒られる破目になったけど、それはまた別の話、だ。


ゼロ者の『革命の日』以前のお話かな。
怒られたから渋々お勉強してるとかそういう妄想でした。

UP:06/06/07
加筆修正:06/07/02